あの夢の最果て

幸せと不幸せ 叫ぶ声はしわがれ
仲間外れうつむき歩く夏の夕暮れ
人だかり蟻のように甘い密に群がり
暗がりそれでも目指したあの光

ネオンが眩しいこの街は寂しい
感傷にも浸れずただ過ぎる毎日
歌うことも出来ずにそんな日々の終わりに
捨てなきゃよかったあなたの顔写真

心は痛む同じことを繰り返し
12歳かそこらで諦めた人生
それでも何故だか人肌は恋しい
そんな自分に時折訪れる嘔気

あの時死ねばよかったでも生きてるって理由は
棄てきれぬ想いとあの夢の最果て
きっといつかはなんて絵空事では
到底拭えない、けどきっといつかは

閑古鳥が鳴いた商店街みたいな心の片隅に
情熱と呼ぶには程遠い灯火が揺らいでる
消さないで…消さないで…消さないで…消えないで

傷口を広げる名作で号泣
優しさに触れる名作で号泣
いつか私もって私の名作を並べる
それらが駄作になる日も遠くない

きっといつかはなんて希望を抱いて
その度に訪れる絶望に泣いて
聴かせる予定のない曲だけが増えて
何をやってるんだって寂しさだけが増してく

真夜中の耳鳴り時期外れ神鳴り
閉めたはずの窓にカーテンが靡き
これが遂に幻覚意識は朧気
覚えてる一服燻らす眠気覚ましに

出掛けるにはまだ早いと言うよりまだ暗い
この街には木枯らしだってまだ吹いてない
出来れば私だってまだ明日を生きたい
それが私のあの夢の最果て

閑古鳥が鳴いた商店街みたいな心の片隅に
情熱と呼ぶには程遠い灯火が揺らいでる
消さないで…消さないで…消さないで…消えないで

過ぎ去りし日々にアルコールで乾杯
ってわけにはいかないからこの部屋の片隅
暖を取る両耳密閉型ヘッドフォン
辺り一面散らかった漫画本

何かを成し遂げるにはもう時間が足りない
それでも湧き出る創作への欲求
なんもねぇここから誰も聞かぬ名作
それが私のあの夢の最果て

閑古鳥が鳴いた商店街みたいな心の片隅に
情熱と呼ぶには程遠い灯火が揺らいでる
消さないで…消さないで…消さないで…消えないで

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